ドラマ『魔法のリノベ』から学ぶリフォーム。家相リフォーム!

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はじめに

ドラマ『魔法のリノベ』は、カンテレ制作・フジテレビ系列の「月曜夜10時」、2022年7月18日から放送しています。

本ドラマに登場するCADコンテンツはARCHITREND ZEROなどの福井コンピュータアーキテクト製品で制作したもので、ARCHITREND ZEROで作成した住宅リノベーションの図面やパース、出演者がCADを操作しながら解説するシーンなどドラマ内でも随所に登場しています。

そこで、ドラマで紹介された内容を独自路線で解説したいと思います。

第4話 風水、家相を取り入れたプラン

第4話では、施主の義姉から風水に問題ありと指摘を受けて、それを解消するため複数のリノベーションプランが提案されましたが、最終的に当初考えていた外壁リフォームと風水の折衷案による最小限プランに決定。

古来より日本に根づいてきた風水(ふうすい)は、古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の幸いとわざわいを決定するために用いられてきました。

家相は、風水と同じく中国から伝来しましたが、日本の神と仏とを調和させ同一視する思想が深く関わりをもち、風水とは違い、日本独自の発展をしたものです。
井戸、かまど、便所など、病気に直結する場所を神格化させ、家を守る神からたたりをうけぬよう祭典を行い、併せてその位置を判断してます。

家相はあくまで昔の知恵に基づいて考えられたものなので、こだわりすぎて住みづらい家にならないよう、意識することがおすすめです。

家相から間取を考える

日本の先人からの知恵が詰まっている「家相」。
内容にこだわりすぎると今の生活に合わなくなるかもしれませんが、家を作る上での基本的な考え方として知っておきたいところです!

家相の考え方には、四季のある日本の風土で快適な空間を保つためのノウハウが入っていますので、家づくりで迷った際の参考として取り入れてみましょう。

家相の見方

家相は「家相方位盤」にてチェックします。
家相方位盤には東西南北のほか、鬼門(きもん)・裏鬼門(うらきもん)、正中線(せいちゅうせん)・四隅線(しぐうせん)などが書かれています。

引用:https://kasou-concierge.info/kasouban-pdf/

方位盤は、家の中心に置きます。中心は四角の対角線が交わったところです。
家の方角が確認できたら、「鬼門」と「裏鬼門」に何があるかチェックします。

「鬼門」とは家の中心からみて北東の方角、「裏鬼門」とは南西の方角。
「鬼門」「裏鬼門」は一般的に良くない方位とされていて、玄関やキッチン・トイレなどの水回りがあると家の運気が下がると言われています。
逆に、寝室や書斎などは、鬼門・裏鬼門の方位にあっても問題ないと言われています。

他に家相を見る上で大切なことがありますが、こだわりすぎるといけないので今回は省きます。

家相はむかしむかしの物語

なぜ、鬼門や裏鬼門がダメと言われているのか。その理由を考えてみましょう。

『鬼門』の方位である北東は、夏場は朝早くから家の奥まで陽が当たり急激に温度が上昇して不快になり、反対に冬場は北西風にさらされて冷たい冷気が入ってくる。

『玄関不適』は、夏は暑さで来客に不快な思いをさせたり、履き物の臭気がこもりやすい。
『トイレ不適』は、昔、汲み取り式だったので、そこに汚物が留まり臭いや菌が繁殖しやすく不衛生。
『浴室不適』は、日が当たらず、寒気や湿気が強いため、カビなどが繁殖しやすく不衛生。
さらに、衣服を脱いで裸になる浴室やトイレだとヒートショックをおこす可能性が高く、湿度が高ければ建物の傷みも早くなり、水まわりだとそれがさらに加速します。

まとめると日当たりが悪く、寒くて湿度が高い場所。それが鬼門。

『裏鬼門』の方位である南西は、西の日差しで暑さが避けられない場所。

『キッチン不適』は、食べ物が傷みやすくなり、健康上もよくない。ゴミも腐りやすく不衛生。

以上より、家づくりで役に立つ知識ではありますが、方位と間取りを合わせて吉凶を判断する考え方にこだわりすぎると、「家相のための家」になってしまいます。

どこまで信じるか、どこまで気にするかはあなた次第です。
「本当に住みやすい家なのか」を考えたプランにする方が良いのではないでしょうか。

プラン

ドラマでは、現況プランから玄関位置を大きく移動して水回りもすべて鬼門・裏鬼門・凶の方位を避けた提案プラン。
間取り全体が大きく変わることで費用も膨れ上がることに。

現況プラン
提案プラン

まとめ

日本の先人からの知恵が詰まっている「家相」。
昔の知恵に基づいて考えられたものなので、こだわりすぎて今の生活に合わなくならないよう注意しましょう。

最終的には、「本当に住みやすい家なのか」を考えたプランにする方が良いのではないでしょうか。

これからの生活をイメージしてリフォームする。『リノベは魔法』。

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