数字で考える転職先分析!!ブラック企業の見分け方!!儲からないと給料もらえない現実!!

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はじめに

転職先を決めるのに給料と年間休日だけで選んでいませんか?

会社の業績や労働条件などの数値から後悔しない就職選びとブラック企業ではないか、注意する方法を紹介します。

会社が儲かっているか

会社がいくら稼いでいるのか、知ることがとても重要です。

儲かっていないのに、従業員を募集している場合には何か理由があるはずです。
大手企業なら将来を考えて、人員を確保したり補充することが考えられますが、中小企業は要注意です。

建設業界でベンチャー企業はあまり考えられませんので、手堅い経営であるかを確認しましょう。

粗利益でだいたい儲かっているか把握できるので、ホームページか面接で確認しましょう。
粗利益から給料や会社負担分の福利厚生費(社会保険料、健康保険料など)が払われますので、粗利益で1千万円/人くらいがベストでしょう。

【例1】

粗利益が4千万円、従業員が5人の企業だったとします。
人数で割ると平均800万円/人となります。
だいたい4割くらいは、福利厚生費や経費などに使われるとすると、個人の平均年収は800万円×60%=480万円と考えられます。

年間売上と営業利益はいくらか

売上と営業利益(もしくは粗利益)から給料を想定しましょう。

企業単体での年間売上と営業利益(もしくは粗利益)をホームページなどで確認してください。
調べれない場合は、面接で必ず質問してください。

会社がいくら稼いでいて、どんな仕事で儲けているのか知りましょう。

・粗利益=売上ー材料費など

・営業利益=売上ー材料費ー人件費など

【例1】

建設業で売上が2億円、粗利益が4千万円、営業利益が1千万円、従業員が5人の企業だったとします。(建設業は材料費や外注費がかかるので、8割として計算)
その場合、人件費は3千万円÷5人=600万円になりますが、福利厚生費で会社が負担分を20%とすると、個人の平均年収は600万円×80%=480万円と考えられます。

【例2】

設計事務所で売上が1億円、粗利益が4千万円、営業利益が1千万円、従業員が5人の企業だったとします。(設計事務所は、ほぼ人件費ですが外注費が6割として計算)
その場合、人件費は3千万円÷5人=1400万円になりますが、福利厚生費で会社が負担分を20%とすると、個人の平均年収は600万円×80%=480万円と考えられます。

つまり、売上と営業利益との差額の一部が給料になっているということです。

この金額と募集年収に差がないか、確認してください。

年間休日

年間休日は、暦通りだと120日程度になります。
これにお盆休みや年末年始休暇が合算されると130日近くになる企業もあります。

つまり、120日より少ないということは、祝日や土日に出勤する日があるということです。

1日出勤が多いと8時間残業しているのと同じことなので、休日日数は最低でも120超えの企業を選びましょう。

【例】

年間休日125日と115日では、10日休みに差があり、
給料にすると10日×8時間×2500円/時=年収20万円の差になります。

みなし残業

残業にみなし残業があるか、確認しましょう。

みなし残業は、「毎月〇〇時間働いている」と定めて、決まった残業代が給料に含まれます。
そのため、年収が高くなっている場合があります。

つまり、毎月〇〇時間分の残業代が含まれているので、〇〇時間までは残業しても残業代がつきません。

年収にみなし残業代が含まれているか、確認しましょう。

【例】

みなし残業が20時間だとすると、
みなし残業時間20時間/月×2500円/時×12カ月=年収60万円の差になります。

年収だけに惑わされないようにしましょう。

年間労働時間

就業時間が8時~17時(8時間)か9時~17時(7時間)でどのくらい働く時間に差があるか、ご存知でしょうか?

年間休日を120日とすると労働日数は365-120=245日になります。

8時~17時の場合、245日×8時間=1960時間
9時~17時の場合、245日×7時間=1715時間
となり、年間245時間も差があります。

【例】

就業時間が1時間違うと年間245時間多く働くので、
245時間×2500円/時≒年収61万円の差になります。

代休取得率

休日出勤した際の振替として、『休日手当・残業代』か『代休』を得ることができるか確認しましょう。

どちらも出来ない場合は、ブラック確定!あまりお勧めできません。

もし、代休であれば100%取得が当たり前です。

早朝残業

朝早くから仕事をしなければならない場合、早朝残業が付くかもポイントになります。

ほとんどの企業では、早朝は残業が付かないところが多いです。
ただし、早く帰れたり休憩が長くとれたり、何か対応を取ってくれるところは優秀企業でしょう。

自分都合で早く出勤するのは認められませんが、会社都合で早く出勤しなければならない場合は、『手当』か『早帰り』など調整があるか確認しましょう。

【例】

8時出社が6時出社で1カ月(20日)の場合、
20日×2時間×2500円/時=年収10万円の差になります。

まとめ

数値で考える転職先分析として、会社がいくら稼いでいるのか。年間売上と営業利益はいくらなのか。知ることが大切な理由を紹介しました。

自分が働きたい企業の業績を調べて年収だけで判断するのではなく、休日や残業も含めて総合的に就職・転職先を選んでください。

ただし、休日や残業など時給計算で給料を算出しましたが、会社が儲からないと給料はもらえません。
売上に貢献できるよう、無理をしない範囲で頑張って会社に貢献しましょう。

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