建築の就職先！自分に合う仕事探し５選！

はじめに

建築の就職先として、大きく５つの候補に分けることができると考えています。

１．総合建設業（ゼネコン）
２．設計事務所
３．住宅メーカー
４．エンジニアリング会社
５．専門工事業

この５つの候補について紹介します。

１．総合建設業（ゼネコン）

ゼネコンと言えば、現場監督のイメージが強くないですか？
実際には設計も得意ですし、何でもできるのがゼネコンです。

ゼネコンの会社組織図を見ると、営業、設計、工事、見積、調達、安環、などあらゆる部門に分かれて、大型工事を分業体制で取り組めるようになっています。

大型工事なので、数年かかる現場もあります。
他社とタッグを組んで一緒に建設することもあります。
その規模から人数が必要なことがわかるでしょう。

現場には現場監督として常駐します。
つまり、現場監督の職場は現場事務所となり、会社に出勤することはほぼありません。現場へ直行直帰になります。

新卒の場合は、まず現場を経験させられることが多いです。
建設は現場で起こっているので、まず現場を知ろうということです。
現場を知らないと設計も机上の空論です。見積も値ごろ感がつかめません。調達も下請け業者や加工業者と価格交渉がうまくできません。

現場を経験してやりたいことを探す人は、ゼネコンをお勧めします。

２．設計事務所

設計事務所と言えば、設計に特化した会社です。
会社の組織は、意匠設計、構造設計、設備設計などの部門に分かれており、建物を建てるために必要な設計図面を全て任せれるようになっています。

基本的には工事は行いませんが、工事監理を行います。

工事監理とは、業界用語で『さらかん』と言われており、現場で図面通りに工事ができているかチェックします。
柱や梁の大きさはあっているか、基礎の大きさはあっているか、鉄筋の本数はあっているかなど、図面と照合して確認していきます。間違っていれば施工会社にやり直しを指示します。

設計に特化したい方は、設計事務所をお勧めします。

３．住宅メーカー

住宅メーカーといえば、私たちが生活している住宅をメインに設計・施工する会社です。

住宅は規模が小さいので、設計も施工も数多くこなします。
会社の組織は、営業、設計、工事などの部門に分かれていますが、営業・設計や設計・施工を兼任させる会社もあります。

規模が小さいので一人で数十件の設計や現場を担当することもあります。
ゼネコンと違い、現場に常駐して工事を行うケースは稀で、現場監督というよりは現場の調整役です。

地域密着型の会社が多いので、転勤は少ないイメージがあります。

住宅の設計・施工をメインでやっていきたい方は、住宅メーカーがおすすめです。

４．エンジニアリング会社

エンジニアリング会社と言えば、機械や設備を主体に「工場・倉庫」をメインに建設する会社です。
機械や設備を設置するための架台や建物を建設し、「建築」より「機械・設備」をメインにしているところが多いです。

会社の組織は、大きく「建設エンジニアリング」と「プラントエンジニアリング」に分かれ、それぞれ設計、施工、メンテナンスなどの部門に分かれます。

規模は違いますが、ゼネコンのように設計・施工が行えます。
工場での建設工事が多く、営業先は民間企業がメインですが、水処理場やごみ処理場などの公共施設も建てたりします。

現場は機械や設備工事が優先のため、機械搬入用に壁や屋根を開けておいたり、特殊な工事計画を経験することができます。

機械にも興味のある方は、エンジニアリング会社をお勧めします。

５．専門工事業

専門工事業とは、サブコンとも言われ、特定工種の工事だけを請け負う会社です。
例えば、杭工事、設備工事など、それぞれ特化した技能によりゼネコンと連携して、建物をつくり上げていくスペシャリストです。

工事だけでなく、設計や開発も行います。
専門性が高いため、ゼネコンからも頼りにされています。

建設業の専門工事は27業種に分かれます。
どの業種を専門に特化していくか。職人として経験を積むことができるので、独立される人も多いです。

好きな専門分野を見つけて専門性を高めたい人は、専門工事業がお勧めします。

まとめ

建築の就職先として、５つの候補を紹介しました。

１．総合建設業（ゼネコン）
２．設計事務所
３．住宅メーカー
４．エンジニアリング会社
５．専門工事業

企業を選ぶ前にやりたいことを見つけて就職先を探しましょう。

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